2010.06.05
文字を教えないで下さい。
文字が書けても褒めないで下さい。
そうおっしゃる秦園長。
書くことより描くことがどんなに大切なことか。
子どもたちの絵は、子どもたちそのもの。彼等の心の言葉なんです。
昼食後、絵を描いている子がいました。
手前の女の子は桜の木を描いています。よほど印象に残っているんでしょう。
この絵で私が感激したのは、根っこを描いて、さらに塗りつぶしていたことです。
太くて大きな根っこ。それをちゃんと認識しているんだな~と素敵な感性だなとしみじみしてしまいました。
秦園長に、一歳~年長さんまでの絵をみながら子どもたちの言葉の発達のお話をお聞きしました。
本を読んでなんとなくは理解していたものの実際、本物の絵を目の前にすると成長の素晴らしさに大興奮してしまいました(笑)
①聞く力。お母さんのお腹にいるころから、聞く力があります。
②泣く力。まだしゃべれない赤ちゃんにとって、泣くことが唯一の意思表現。
③話す力ー喃語「マンマ」など
そして
一歳半ころから
④描く力が芽生えます。
はじめは、殴り描きからスタートです。世界共通。ちゃんと描くことにも成長段階があります。
丸が描けるようになると、これはママこれはパパと意味付けがはじまり、
そして目と口が出てきて、手と足が生えてきます。
この絵の段階で、子どもに描いてといわれて大人が絵をかいてしまうと、子どもの描く力が崩れていきます。
大人は、黙って手を出さないことで、子どもの絵の表現がどんどん広がっていきます。
こどもたちは、大人からわざわざおそわらなくとも年長にもなるとこんなに素晴らしい表現ができます。
髪の毛がないのは、こどもの意識が髪の毛にないからでしょう。
もし手がないのなら、手に意識がないからでしょう。(ゆっくりなこどもについつい手助けをしてしまっていたり・・・)
園長先生の話を聞きながら、この絵をみながら改めてこどもは生まれつき天才画家なんだと思いました。
この絵に出会えるか出会えないかは、大人の口出しするかしないかで大きく左右されるんだと感じ、教室をする自分にとってとても気をつけたい部分であります。
この絵を描いたこどもは、きっと足をたくさん使っているんだと思いました。足、ものすご~く長いですよね!
これから、教室で子どもたちとどう向き合っていくのか課題にしつつ、
今回こんな素晴らしいお話をして下さった秦園長と
こんな素晴らしい機会をつくって下さった、マチコさんと郷さんに感謝しています。
本当に貴重な体験をさせて頂き幸せです(涙)
心からありがとうございました。